 |











 |
 |


 |
生来の食いしんぼ。
その気質を絶やすことなく、美味なる素材や料理を求め、人と語らい、仲間を増やしてゆくことが人生の楽しみでありました。
一期一会。一時たりとも食事の時間を無駄にしない。数多くの人達と、沢山の時間を共有してきました。ここ数年、全国各地を旅する機会が増え、その地で素晴らしい生産者と巡り会うことができたのです。小さな宿の一室で、夜遅くまで生産者がなにを求め、農作物を作っているのか話しを聞きました。また、ある地では山菜の見分け方をしっかり学んだこともありました。別の町では、酵母まで造り清酒を生みだそうとする醸造家にも出会ったのです。
美味なる料理を食し、語らうことだけに留まっていてはいけない。これが、今回「門上武司食研究所」を設立しようと考えたきっかけです。
こんなに多くの人達が、その土地でなければ有り得ない素敵な産物を作りあげている。それを知らない、また知ろうとしない人が余りにも多いのではないか。この産物と生産者を求め、その土地に出かける人達が多くなっていいのではないだろうか。ふと疑問が湧いてきたのです。この人達の思いが、果たして正確に伝わっているのだろうか。また、この人達も、消費者の気持ちをどこまで知っているのだろうか。どちらにも自分達の立派な意見はあるのです。これを、上手くつなげることが可能になれば、極端な話し、日本の食はもっと向上するはずだと。
食に携わるあらゆる人達の思いを、一度咀嚼し、翻訳し、一つの舞台を作り上げる。ある時は観客であり、俳優であり、裏方であり、演出家にもなりうる。門上武司食研究所は、そんな役割を果たしたいと考えています。
|
|