秋になると、学園祭の季節ですね。
もう4年くらいになるかな?京都大学の11月祭でお酒の試飲コーナーがでるんです。
元々はね、京都の大学生が学校の枠を越えて「日本酒愛好会」なるものを組織したといって店へ取材にやって来て、そんな縁から若い人たち向けに日本酒の勉強会を開いたりし始めて、やっぱり美味しいお酒を実際に飲んでもらう機会を作らないと・・・いうので始めてみたんです。
世間では日本酒離れが叫ばれておりますでしょ?特に若い人たちの間では危機的といってもいい。でも今、日本酒の品質は歴史上最高水準に達しているんですよ。熱心に勉強された造り手さんが多く出てきて、理論と経験が積み重なって、本当に素晴らしい酒がどんどん生まれているんです。そんな時に、消費量が最低レベルに落ち込んでいるというのは何ともやるせない。特に、若い人たちが日本酒の魅力を知らぬまま大人になっていってしまうというのは、今日だけの問題ではなく、将来の日本酒の存亡に関わる大問題ですよ。
学生さんに「本物の酒」を実際に飲んでもらうとね、みんな「美味しい!」って感動してくれるんです。いろいろ飲み比べてみると、好みも分かってきて楽しんでくれる。
そこから「このお酒はどうしてこんなに美味しいの?」と、日本酒の原材料、お米や水の話、醸造法にも興味を持って、話もどんどん広がっていく。
最近の学生さんはちょっと変わってきた気がしますね。昔ほど一気飲みみたいなこともしなくなってきているようだし、美味しいものをいろいろと知っていて、飲食に関しては非常に文化レベルが高くなってきているな〜と感じます。
だから、「本物の酒」を飲む機会を作ってあげて、きちんとした知識を与えてあげたら、日本酒の魅力を理解して、親しんでいってもらえると思うんです。
一昨年の京大の学祭では、「十四代」「くどき上手」「醸し人九平次」「天狗舞」「浦霞」など、名酒をずらりと並べて、小さなカップを一杯30円とか50円とかで試飲できるようにしたんですが、最終的には1, 000杯くらい出たみたいです、たくさん飲んでもらいました。その後、百万遍あたりの居酒屋さんなどで、学生さんから「ここは十四代は置いてないんですか?」というような質問を受けたなんていう話も聞きましてね、嬉しかったです。
若い日本酒ファンを作って、育てていかないと。そういう人たちが大人になって、また部下を連れて飲みに行って、日本酒の魅力を語ってくれるようになっていくというスパンで考えないと、日本酒の復権は難しいんじゃないかな?と思うんです。
それとね、美味しい日本酒が飲めるのも、やっぱり豊かな自然あってのこと。
去年は「雪無き越後」なんて言われましたでしょ?雪が降らないということは、日本酒を作るためのきれいな美味しい水が帰ってこないいうことです。
だからね、美味しい日本酒を飲む喜びを通して、環境や様々なことへ関心を広げていってもらいたいと思っています。
11/3(土)11:00〜(試飲会は12:00〜)、京都三条烏丸の「新風館」にて開催されるイベント「京都文化博覧会」にて、京都学生サークル(KAM)が京都府下13の酒蔵と協力して「京都の地酒」試飲会を企画しています。
この企画に参加するのは京大、同志社、立命館、京都府立大の学生さんで、大学の枠を越え、日本酒を楽しもうという若者の輪が確実に拡がってきたことは、本当に喜ばしい限りです。どなた様でもご参加いただけますので、よろしかったらぜひとも足をお運び下さい。
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