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今月の「学会」レポート



第64回 2008年4月の学会
レストラン パトゥ(フレンチ/神戸)

ご案内状

2008年4月度 学会の記録

【テーマ】
「フランス料理の王道を食す」

【会詳細】
日:2008年4月6日(日)
場所:「レストラン パトゥ」
シェフ: 山口 義照

【参加者】(順不同/敬称略)
佐々木浩京都「祇園さ々木」主人
ドミニク・コルビ大阪「サクラ(ニューオータニ大阪)」シェフ
木村篤司大阪「北新地 いか里」主人
山口 浩神戸「神戸北野ホテル」代表取締役・総料理長
松尾英明大阪「柏屋」主人
永沼 巧大阪「あやむ屋」主人
美木 剛神戸「ジャンムーラン」元オーナーシェフ
高山龍浩大阪「トゥールモンド」オーナーシェフ
藤原哲也大阪「Fujiya 1935」シェフ
木下幸治東京「エコールキュリネール国立」西洋料理主任教授
岡 昌治大阪「リーガロイヤルホテル」マスターソムリエ
波多野泉大阪「ハタノ・クリニック」医師
永井慶和神戸「永井半」銘木商
ハリー中西京都「ハリーズアイ」カメラマン
門上武司大阪「あまから手帖」編集主幹

【料理構成】
「赤ピーマンのムース フレッシュトマトソース」

「仏産ホワイトアスパラガスの茹で上げ 軽く燻製をかけた穴子と」

「対馬産のどぐろのポワレ 新のりのソース」

「牛テールの赤ワイン煮込み 根セロリとじゃが芋のピュレ」

「アヴァン・デセール」

「デセール(各人メニューより選択)」



「ミニャルディーズ(小菓子)」
【解 説】
パリの三つ星「ランブロアジー」のベルナール・パコーさん、東京・三田の「コートドール」の斉須政雄さんの系譜をひく山口シェフの料理は直球勝負。そのストレートな旨さにメンバーは感動を覚えたようであった。

【感 想】
この会は最後に各人、当日の印象を述べる。
木村:非常においしかったです。アスパラガスの火入れについては和食との差を感じましたが、あの甘さには驚きでした。
美木:7回目ぐらいですか。端正なストレートで直球かつ速球の料理です。しかし牛尾の煮込みはやや薄いような気がします。それは年齢を重ねることによるものなのか。クルミのブリュレはおいしかった。
永沼:すごくおいしかった。フレンチシェフのシンプルかつ直球勝負を楽しめました。牛テールの濃度はちょうどよかったです。
藤原:アスパラガスと穴子の組み合わせには感心しました。これは作りたい料理だと思いました。メインが出てくる喜び、レストランを楽しむことができました。
永井:量がちょうどよかったです。赤ピーマンの食感には驚き。のどぐろがおいしかった。シンプルで美しい、深い料理だと思いました。
佐々木:まずおいしかったです。煮込みは和食の人間にとってパンチがありました。のどぐろはすこし塩が薄いので生臭さが残ったように思います。火入れもギリギリまで入り素晴らしいと思います。
山口:好きな料理ですね。アスパラガスと穴子、のどぐろがいいです。シンプルながら脳裏に焼き付いた山口さんがフランス料理を学んだ時代の感性を感じることができます。インパクトありです。変われるのに変わらないのか。パコーさんや斉須さんへのオマージュでありながら山口さんの料理になっている。
松尾:穴子が素晴らしかったです。焼き具合、燻製の感じなど完璧。アスパラガスの相性には驚きました。デザートのパッションフルーツも見事でした。
岡: アスパラガスの料理とワインの相性素晴らしかった。メインは、僕ももう少し濃厚でもよかったかも。
波多野: 最初の赤ピーマンはお菓子のように感じました。本格的な料理がなんであるか考えました。一つの料理をどこまでシンプルにできるか、それでいてほっとする料理でした。ソースのおいしさを感じました。
コルビ: 2回目です。ランブロアジーの料理を思い出し、とても懐かしかったです。とくに煮込みはパコーさんですね。
高山: 久し振りに潔い料理を食べ、非常に勉強になりました。よりシンプルにという大切さを感じました。足すことばかり考えていたので、ホント学ぶこと多かったです。
木下: おいしかった。彼の年齢、勉強した時代を感じます。それは伝えてゆくべきことだと思います。アスパラガスのソースはシェリーが上手く生かされ素晴らしい出来具合。その酸味とアスパラの甘みの相性こそフランス料理という感じ。
ハリー:おいしかったです。僕や学会のメンバーには少し量が少なかったのではないでしょうか。まだラーメンぐらいは入ります。
門上:昨夜「コートドール」でほとんど同じ料理を食べたので・・・。この直球勝負は食べる人間は非常にうれしいことです。このスタイルを守る人が少なくなったのが残念。牛テールはもう少し濃さがあってもよかったと思います。しかし、非常に感動を受ける料理です。

【総 評】
全員、非常に高い評価でした。シンプルで力強い料理に反応したようです。牛テールについてはシェフも「人数が多いのと、ギリギリいけるかなと思った出来具合。そこをズバッとつかれましたね」と。

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