先日、みちのくを旅してきましてん。
岩手県の花巻南温泉峡、花巻温泉じゃなくて「南」ね、その中の大沢温泉いうとこです。
この辺りは豊沢川沿いに「志戸平」「松倉」「渡り」「鉛」といった温泉場がたくさんあって、古くからの湯治場の風情が残る一角なんです。
旅館にも「自炊部」いうて、湯治のために自炊をしながら経済的に長期滞在ができるシステムがあったりするんですわ。
前の日はええワインを飲み過ぎちゃってね〜、朝帰りですわ。一睡もせず伊丹へ向かって、飛行機に乗ったら気絶して、離陸したのも気づかんかった。
いわて花巻空港に着いて、レンタカーでまずは平泉に向かい「わんこそば」食べて「中尊寺」へお参りし、その後花巻へ戻り宮沢賢治の記念館みて、目的地「大沢温泉」に着いたのが夕方の5時頃。それからゆっく〜り一風呂浴びてね、夕食ですわ。若いユカちゃんいう仲居さんが「お飲物は何になさいますか?ビールに日本酒、地酒です。ワインも置いてます。」って。「へ〜、ワインあんの?」て聞いたら「地元で造っているワインです」と。リースリングの白ワインだというんで、面白いやない。「じゃ、そのハーフボトルをもらおうか?」となりましてん。
僕、SOPEXA(フランス食品振興会)のタイアップで「温泉とボルドー」いう企画をやっててね。日本各地の温泉場でボルドーワインの普及活動をしてまんねん。
何で「温泉でワイン」となったかというと、一昔前は温泉旅行いうたら宴会で大騒ぎしてストレス発散するみたいな、前近代的なおやじの遊び場みたいなもんやったけど、今は時代も変わって、女性一人でも来れるようになった。温泉行ったら何したいかって?いいお湯につかってのんびりして、美味しいもん食べて飲んで、癒されて、人間的な感覚を取り戻したいわけでしょ?そしたら、ワインなんてぴったりじゃない?温泉やったり、きれいな景色やったり、土地の空気に癒されながら、地の美味しいものをいただいて、地酒、そこにワインがあれば、まさに共存共栄、すばらしいよね。
旅館などで、ワインを扱うことに拒否反応を持たれることもよくあるんやけど、そないに難しく考えへんでも、本当に基本の、簡単な扱いだけをトレーニングしてもらえればええと、勉強会をやったりしてます。
この間の仲居のユカちゃんもね、経験も少ないし、正直サービス技術は「?流」、でもハートは「一流」、それが気持ち良かったね〜。「ハーフボトルだから、グラスも小さいのをお持ちしました。」って、シェリー酒グラスみたいなのを持ってきてくれてね。それは違うねんだけど、ハートは伝わるよね。でも「ごめん、おっちゃんには小さいグラスは似合わへんから、もうちょい大きいのに代えてくれへん?」と、代えてもらったけどな、ふつうのワイングラスにね。笑
ワインも軽やかで、リースリングらしい柑橘系の香りもあって美味しかったんですわ。すっきりとした清らかなワインやった。何よりも「地元で造られた」いうのがイメージええやん?地元の山菜料理や、「せんべい汁」いうて地の野菜や山菜、きのこに、せんべいがお麩みたいな感じで入ってる具だくさんの汁なんかをいただきながらゆ〜っくりワイン飲んで、本当にいい気分やった。
高いワイン飲むばっかりが贅沢やない、ワインの楽しみいうのを実感できたいい旅やったなぁ。