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海外「食」レポート
今月の「学会」レポート
京都・名酒館 主人 瀧本洋一の「旨酒」
マスターソムリエ 岡昌治の「心に残る今月の一本」
Vol.7 Ch. Lagrange '01 (シャトー・ラグランジュ)
Vol.6 VINELAND Estates Winery (ヴァインランド エステート・ワイナリー) ICEWINE(アイスワイン)
Vol.5 『Sine Qua Non (シン・クア・ノン) 』(ロゼ)
Vol.4 Japanese Sparkling Delaware (ジャパニーズ スパークリング デラウェア) KING SELBY(キングセルビー)
Vol.3 Vieux Château Certan (ヴュー・シャトー・セルタン)2000・2005
Vol.2 ビュジェ セルドン(ロゼ・ムスー)
Vol.1 五月長根葡萄園2006 エーデルワイン
名店の賄い

マスターソムリエ 岡 昌治の「心に残る今月の一本」



Vol.3 2007年11月30日
「Vieux Château Certan (ヴュー・シャトー・セルタン)2000・2005」

岡 昌治 岡 昌治 OKA Masaharu

リーガロイヤルホテルマスターソムリエ、ならびに(社)日本ソムリエ協会副会長。
フランス政府から授与される、農事功労章シュバリエの称号を持つ、日本を代表するソムリエの一人。


今月は何の話をしようか? 先月の話になってしまうけど、やっぱりフランスへ行った話をしとこか?

3〜4年ぶりにボルドーへ行きましたんや。
初めてボルドーへ行ったのは1981年、四半世紀前やね〜。あの頃のボルドーは、なんかすすけて黒ずんだような、薄汚れた冷た〜い感じの街でね、印象もあまりいいもんではなかったんよ。でも、今回久しぶりに行ったら、街がきれいになってて驚いたわ。ガロンヌ河の河岸通りいうのは、昔は港があって、倉庫が建ち並んでいるような場所で、近寄りにくい感じやったけど、何日か前から新しいトラムが走ったいうて、がらっと雰囲気が変わってたわ。 天気も「秋」いう感じで気持ちよく晴れてて、気温も日中は20℃くらいあって過ごしやすかったし、最近は知り合いも増えて、とってもいい雰囲気で楽しく過ごせたよ。

今回は2日間、右岸の選りすぐりのトップシャトー:Château Cheval Blanc(シャトー・シュヴァル・ブラン)、Château Pétrus (シャトー・ペトリュス)、Vieux Château Certan (ヴュー・シャトー・セルタン)、Le Pin (ル・パン) 、の4シャトーをまわってきましてん。
せやけど、どこもブドウ畑は整備されてて、醸造所はきれいやし、ワインが育つ環境はびしっと整っているんやけど、Médoc地方みたいな「城(シャトー)」いう感じはないねんね。

今年のブドウの収穫は例年よりはちょっと遅れたけど、10月の初旬でちょうど終わったいうところやったわ。夏が全体的に寒かったから、2005年や2006年に比べると神経を使ったと。でも8月下旬〜9月にかけて天候も回復したので、肉厚感はないけれど、愛らしい、チャーミングなワインになるでしょう…と、シャトーの人達は言うてはりました。

今回は2006年のヴィンテージ、2008年の1〜2月に瓶詰めする分ね、をテイスティングさせてもらいました。全体に樽出しにしては、未構成ではあるけれども、早く開きそうな印象やったね。

どこの蔵も良かってんねんけど、「ヴュー・シャトー・セルタン」はオーナーのAlexandre THIENPONT(アレキサンドル・ティアンポン)氏、ご本人がいてはったんや。この方は物静かな方で、あちこちに出かけることを好まず、ボルドー、それもPomerol(ポムロール)にいるのがいちばん好きらしいんですわ。ワインを非常に丁寧にきれいに作ってはりました。
オーナー自ら醸造所をご案内くれはって、テイスティングも、オーナー自らが樽から直接ピペットで汲みあげて飲ませてくれはってんで。うれしかったよ。
加えて、気前良く2005年と2000年のヴィンテージボトルをポンっと開けて、3ヴィンテージを一気に飲ませてくれはった。感激や。
2005年はまだ閉じているけれど美しく、2000年は開いて香りが上がってきていて、全然違うねんね。ふつうは「クラッシュ」いうて、香りと全体の味わいを感じるだけで飲まずに吐き出すんやけど、もったいないからごっくん、ごっくん、ごっくん…いただきました。笑

あとはやっぱり、旅の楽しみは食事やね。今回は地元のカジュアルなレストランで、フランスの伝統的な、ふつうの料理を楽しんできました。

St.Emilion の街中にある「Restaurant LE TERTRE」。ここは岩盤ドーム状にくりぬいて作ったセラーの中にあるような、おもしろいレストランでね。僕は前菜に「砂肝のサラダ」、それには白ワイン「Ch. de Fieuzal (シャトー・ド・フィゥザル)'03」をいただいて、そのあとソーテルヌ「Ch. de Rieussec (シャトー・ド・リゥセック)'86」を一本とって一口ずつ飲んで、あとはデザートに残して…と。そしてメインは「Coq au Vin(コック・オゥ・ヴァン)」で「Ch. Grand Mayne(シャトー・グラン・メイヌ) '90」をいただいて…食事もカジュアルだし、ワインもそない高いのは飲まんかったんや…(えっ?190ユーロ…が、安い?!(編集部)) ん?ユーロが170円…へぇ〜30,000円やんか〜!!そっかぁ〜ユーロが高うてたまらんな〜。

たった2日間やったけど、天気も良くて、美味しいワインをいただいて、みんなでわいわいと楽しく食事をして、いろんな人と話ができて、満載満喫。
ほんまの充実感を味わった〜いう感じやったね。

最近、ついとるな。

【心に残る今月の一本】
Vieux Château Certan (ヴュー・シャトー・セルタン)2000・2005


品 種:メルロー 60%、カベルネ・フラン 30%、カベルネ・ソーヴィニョン 10%
原産地:
(AOC)
Pomerol (ポムロール)

「La CAVE de RIHGA」今月の一本
大阪 リーガロイヤルホテル内のワインショップ「La CAVE de RIHGA」の中から、岡さんにおすすめの一本を選んでいただきました。
VACQUEYRAS  2005 VACQUEYRAS 2005 (ヴァケラス)
E.A.R.L Burle (ヴュルル家)


品 種:グルナッシュ100%
原産地:
(AOC)
Vacqueyras(ヴァケラス)
価格:3,045円(税込み)
たまにはちょっと珍しい、ローヌワインはいかが?
「VACQUEYRAS (ヴァケラス)」を飲まれたことはありますか?
ローヌのワインといえば「Châeauneuf du Pape(シャトーヌフ・デュ・パープ)」や「Gigondas(ジゴンダス)」が有名ですね。フランスでは秋冬になると、ジビエに合わせてよく飲まれます。
「VACQUEYRAS」は「庶民のヌフ・デュ・パープ」なんて呼ばれたりもします。価格が手頃というのもありますが、ローヌワインの特長であるスパイシーさを生み出すシラーが混合されず、グルナッシュ100%で造られているのでやわらかで飲みやすいというのもありますね。素朴ながら、濃厚でしっかりとした味わい。これから寒くなる季節に、家庭で楽しむ濃厚な料理によく合います。そうですね、たとえば「豚の角煮」などに合わせてはいかがでしょう?豚の脂肪分と非常に相性が良いと思います。「とんかつ」もいいですね。
一口に「フランスワイン」とか「ローヌワイン」といっても、地方や地区ごとに様々な味のバリエーションが楽しめます。たまにはこんなワインもいかがでしょうか?
お問い合わせ:「La CAVE de RIHGA」
大阪市北区中之島5-3-68 リーガロイヤルホテル内
TEL:06-6448-1121


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