今月は何の話をしようか? 先月の話になってしまうけど、やっぱりフランスへ行った話をしとこか?
3〜4年ぶりにボルドーへ行きましたんや。
初めてボルドーへ行ったのは1981年、四半世紀前やね〜。あの頃のボルドーは、なんかすすけて黒ずんだような、薄汚れた冷た〜い感じの街でね、印象もあまりいいもんではなかったんよ。でも、今回久しぶりに行ったら、街がきれいになってて驚いたわ。ガロンヌ河の河岸通りいうのは、昔は港があって、倉庫が建ち並んでいるような場所で、近寄りにくい感じやったけど、何日か前から新しいトラムが走ったいうて、がらっと雰囲気が変わってたわ。
天気も「秋」いう感じで気持ちよく晴れてて、気温も日中は20℃くらいあって過ごしやすかったし、最近は知り合いも増えて、とってもいい雰囲気で楽しく過ごせたよ。
今回は2日間、右岸の選りすぐりのトップシャトー:Château Cheval Blanc(シャトー・シュヴァル・ブラン)、Château Pétrus (シャトー・ペトリュス)、Vieux Château Certan (ヴュー・シャトー・セルタン)、Le Pin (ル・パン) 、の4シャトーをまわってきましてん。
せやけど、どこもブドウ畑は整備されてて、醸造所はきれいやし、ワインが育つ環境はびしっと整っているんやけど、Médoc地方みたいな「城(シャトー)」いう感じはないねんね。
今年のブドウの収穫は例年よりはちょっと遅れたけど、10月の初旬でちょうど終わったいうところやったわ。夏が全体的に寒かったから、2005年や2006年に比べると神経を使ったと。でも8月下旬〜9月にかけて天候も回復したので、肉厚感はないけれど、愛らしい、チャーミングなワインになるでしょう…と、シャトーの人達は言うてはりました。
今回は2006年のヴィンテージ、2008年の1〜2月に瓶詰めする分ね、をテイスティングさせてもらいました。全体に樽出しにしては、未構成ではあるけれども、早く開きそうな印象やったね。
どこの蔵も良かってんねんけど、「ヴュー・シャトー・セルタン」はオーナーのAlexandre THIENPONT(アレキサンドル・ティアンポン)氏、ご本人がいてはったんや。この方は物静かな方で、あちこちに出かけることを好まず、ボルドー、それもPomerol(ポムロール)にいるのがいちばん好きらしいんですわ。ワインを非常に丁寧にきれいに作ってはりました。
オーナー自ら醸造所をご案内くれはって、テイスティングも、オーナー自らが樽から直接ピペットで汲みあげて飲ませてくれはってんで。うれしかったよ。
加えて、気前良く2005年と2000年のヴィンテージボトルをポンっと開けて、3ヴィンテージを一気に飲ませてくれはった。感激や。
2005年はまだ閉じているけれど美しく、2000年は開いて香りが上がってきていて、全然違うねんね。ふつうは「クラッシュ」いうて、香りと全体の味わいを感じるだけで飲まずに吐き出すんやけど、もったいないからごっくん、ごっくん、ごっくん…いただきました。笑
あとはやっぱり、旅の楽しみは食事やね。今回は地元のカジュアルなレストランで、フランスの伝統的な、ふつうの料理を楽しんできました。
St.Emilion の街中にある「Restaurant LE TERTRE」。ここは岩盤ドーム状にくりぬいて作ったセラーの中にあるような、おもしろいレストランでね。僕は前菜に「砂肝のサラダ」、それには白ワイン「Ch. de Fieuzal (シャトー・ド・フィゥザル)'03」をいただいて、そのあとソーテルヌ「Ch. de Rieussec (シャトー・ド・リゥセック)'86」を一本とって一口ずつ飲んで、あとはデザートに残して…と。そしてメインは「Coq au Vin(コック・オゥ・ヴァン)」で「Ch. Grand Mayne(シャトー・グラン・メイヌ) '90」をいただいて…食事もカジュアルだし、ワインもそない高いのは飲まんかったんや…(えっ?190ユーロ…が、安い?!(編集部))
ん?ユーロが170円…へぇ〜30,000円やんか〜!!そっかぁ〜ユーロが高うてたまらんな〜。
たった2日間やったけど、天気も良くて、美味しいワインをいただいて、みんなでわいわいと楽しく食事をして、いろんな人と話ができて、満載満喫。
ほんまの充実感を味わった〜いう感じやったね。
最近、ついとるな。