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京都・名酒館 主人 瀧本洋一の「旨酒」
マスターソムリエ 岡昌治の「心に残る今月の一本」
Vol.7 Ch. Lagrange '01 (シャトー・ラグランジュ)
Vol.6 VINELAND Estates Winery (ヴァインランド エステート・ワイナリー) ICEWINE(アイスワイン)
Vol.5 『Sine Qua Non (シン・クア・ノン) 』(ロゼ)
Vol.4 Japanese Sparkling Delaware (ジャパニーズ スパークリング デラウェア) KING SELBY(キングセルビー)
Vol.3 Vieux Château Certan (ヴュー・シャトー・セルタン)2000・2005
Vol.2 ビュジェ セルドン(ロゼ・ムスー)
Vol.1 五月長根葡萄園2006 エーデルワイン
名店の賄い

マスターソムリエ 岡 昌治の「心に残る今月の一本」



Vol.4 2007年12月21日
「Japanese Sparkling Delaware(ジャパニーズ スパークリング デラウェア)
KING SELBY(キングセルビー)」

岡 昌治 岡 昌治 OKA Masaharu

リーガロイヤルホテルマスターソムリエ、ならびに(社)日本ソムリエ協会副会長。
フランス政府から授与される、農事功労章シュバリエの称号を持つ、日本を代表するソムリエの一人。


ワイナリーの社長・高井さん“ケツマワシ”って知ってはりますか?

実はね、先日『La CAVE de RIHGA』のスタッフを連れて、大阪・柏原にある『カタシモワイナリー』を見学させてもらいに行って来ましてん。大阪にも、市内からちょっと東に、1時間ほど電車のって、最寄りの駅から車で10分くらい山登ったら、立派なワイン畑がありますねん。皆さん、ご存じありませんか?

ワイナリーの社長・高井さんとはご縁あって、色々とワインやぶどうのことを教えていただいたり、先輩・カハラの森さんと結託して高井社長を騙して(笑)100坪ほどの畑にメルローを栽培してもらって、秘密のワインを造ってますねん。そういう深〜い縁で、色々と面倒を見てもらっているお方です。

大阪、河内あたりには古くから自生のぶどうがあったらしいですわ。食用に栽培されはじめたんは明治以降、そのころは貴重品で贈答用にひとつひとつ丁寧に栽培されていた。で、落ちたクズで作っていたのが「ぶどう酒」ってわけ。それが河内ワインのはじまりらしいですわ。

昭和の初め、大阪は全国一のぶどうの生産地やったんやて。今は市内のまわりの市町村はベッドタウン化して、住宅地が押し寄せてきて煽りをくった。
そんな中で、ずっとぶどう畑を守って、頑張ってワインを造り続けていらっしゃるワイナリーさんです。

摘み残しのぶどうが少し残る畑を、カベルネ、シャルドネ…と品種毎に見学させてもらっているときに、大阪を代表するぶどう品種・デラウェアでスパークリングワインを作ったいう話を聞いてね、おもろいやんか。それに「“ケツマワシ”で作ってますねん」と言わはって。何やそれ?っていうんで、造ってはる蔵をみせてもらいに早速移動。

びっくりしたね〜。国産のスパークリングは後からガス混が多いんやけど、ここはシャンパーニュの、それも小さなメゾンと同じ、今流行りの「RM(レコルタン・マニュピュラン)」やね、“Méthode Traditionnele”、伝統的な手作りの手法でやってはりますねん。
すなわち、瓶内の二次発酵で自然なガス=泡が生まれるわけや。瓶内で二次発酵させるとガスができるのと同時に澱が生じる。それでPupitre(ピュピートル)いう穴のあいた棚に瓶詰めしたワインを逆さに差して、Remuage(ルミアージュ)といって毎日瓶を回しながら三ヶ月程徐々に瓶口へ澱を集めていって、最後にDégorgement(デゴルジュマン):瓶の口を凍らして澱を抜きますねん。
「フランスからピュピートル買ってきて、見様見真似で、こうして“ケツマワシ”で造ってみました」と。分かった? ルミアージュ=瓶のおしりを回して澱を集める…お尻…ケツ…マワス…で、“ケツマワシ”!ルミアージュのことやったんやぁ。シャンパーニュの伝統技術がここ大阪では“ケツマワシ”となって、地場のぶどうでこんなに美味しいスパークリングが生まれていたとはねぇ…

そういうことやったんか…合点。

【心に残る今月の一本】
Japanese Sparkling Delaware(ジャパニーズ スパークリング デラウェア)
KING SELBY(キングセルビー)


品 種:デラウェア100%
原産地:大阪府産

お問い合わせ:カタシモワインフード株式会社
http://www.kashiwara-wine.com/

「La CAVE de RIHGA」今月の一本
大阪 リーガロイヤルホテル内のワインショップ「La CAVE de RIHGA」の中から、岡さんにおすすめの一本を選んでいただきました。
Japanese Sparkling  Delaware (ジャパニーズ  スパークリング  デラウェア)KING SELBY Japanese Sparkling Delaware(ジャパニーズ スパークリング デラウェア)
KING SELBY


品 種:デラウェア 100%
原産地:大阪府産
容 量:375mL (ハーフボトル)
価 格:1,575円(税込み)
100%大阪生まれ・大阪育ちのスパークリングワイン
コラムでご紹介したカモシタワイナリーのスパークリングワインです。
大阪を代表するぶどう品種「デラウェア」を使って、地場の美味しいスパークリングを造りたいという情熱から生まれました。伝統的・本格的な製法で、気の遠くなるような手間を惜しまず、エチケット貼りまで全て手作りされているので生産量も限られ稀少なスパークリングワインです。
「国産デラウェア100%」と「大阪産デラウェア100%」の2タイプがありますが、今回は「大阪産デラウェア100%」にこだわって入荷させていただきました。
香るだけで「デラウェア100%」の魅力が十二分に伝わってきます。食用ぶどう品種でのワイン造りは糖度が上がりにくいなどの理由で難しいといわれますが、ほどよい甘口で、食用ぶどうの良さが上手に引き出されていると思います。
瓶内二次発酵によって生まれたきめ細やかで美しい泡、口当たりのエレガントさに驚かれると思います。やや甘口なので食事に合わせるというよりも、アペリティフに一杯、またはティータイムにフルーツのタルトなどに合わせていただくのもおすすめです。
お酒の苦手な方にも飲みやすく、お楽しみいただけると思います。
お問い合わせ:「La CAVE de RIHGA」
大阪市北区中之島5-3-68 リーガロイヤルホテル内
TEL:06-6448-1121


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